「考える力」をつける本 - 新聞・本の読み方から発想の技術まで

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「考える力」をつける本「考える力」をつける本―新聞・本の読み方から発想の技術まで
著者は、朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」を担当されていた新聞記者です。

「考える力」とは、ものごとの細部にわたって、積極的に意識して行動する力であるとして、それを引き出すための工夫を、具体的な例を交えて書かれています。

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仕事柄、メールや書面などで文章を書く機会が多いんですが、考えていることを、正確かつ判りやすい文章にしたり、人に伝えたりるのは難しいなと、いつも思っていたんです。

でも、この本を読んで、「それって文章化の技術や人に伝える技術の問題ではなく、人に伝えられるほどものごとを深く考えていなかったんじゃないか?」と気づかされました。

(以下引用)

横断歩道の信号は、青なら渡れて、赤なら渡れないという点で、日本も英国も同一である。

しかし、日本では、その信号を「守る」人が大半なのに、英国では、それぞれの人が安全を確かめたうえで、赤でも平気で渡ってゆく。

「安全」は誰の責任によって確保し、判断するかという意識において、日英は異質なのである。
歴史の、ちょっとした知識。「異質性」を確認するための、重要な一歩がそこにある。
歴史とはそういうものであり、だれも歴史から逃れることはできない。
である以上、歴史に積極的に立ち向かうことこそ、知的な態度といえるだろう。

なあに、それほど難しいことではない。
歴史の本をちょっと読むだけのことだ。
それだけのことで、海外旅行の楽しさにぐんと深みが増すのに、人はあまりそれをしない。

「同質性」を知って得るものはただの「安心」だが、「異質性」を知って得るものは「知」の楽しみである。

(引用ここまで)

確かに、その土地の歴史を知った場所に旅行したときは、建物の造りや現地の人の行動などを見て「なぜだろう?」って思って考えを巡らせることも楽しいです。

しかし、予備知識が全くない場所に旅行したときは、とりあえず目の前のものを楽しむのに精一杯で、あとで振り返ると物足りなさを感じますね。

できるだけ身近なところからうまく観察し、「なぜだろう?」を繰り返し思う気持ちを原動力に、次第に視野を広げるという「ものの見方」、いつまでも大切にしたいものです。

(以下引用)

わたしがこれまでに接したことのある「書きたい人」の多くは、たとえば日光に紅葉見物に行ったときの楽しさを文章にしてみたい、という人たちだ。

(中略)

ところが、そう書いた人自身、書き終えた瞬間にある物足りなさを感じてしまう。
なんだか報告書みたいで味気ないな。
わたしが「ほんとうに書きたかったこと」は、紅葉の美しさについてではなかったかしら。そこで、もう一度書き直してみる。

ところが、いくら苦心しても、言葉として浮かんでくるのは、全山輝くような紅葉、とか、錦の織物のような紅葉、といった調子の紋切り型ばかり。
もの足りなさはつのるばかりである。
そこでさらに考える。

(中略)

紅葉がかくも切なく美しく感じられるのは、美しい紅葉というものがそこにあるからではなくて、夫とのそぞろ歩きを想うわたしのこころが、紅葉を一層美しいものに感じさせるのだし、その感じ方は、一緒に歩いている仲間たちのそれとは違うはずだ・・・。

「書くこと」は、「思うこと」や「考えること」をさらに深化させる、自分自身の心の奥への小さな旅なのである。

その旅によって、人は、新しい自分を、新たしい自分の「考え方」、「ものの見方」を発見するだろう。

(引用ここまで)

これ、ものすごくわかります。

私自身がこのパターンに陥ることが多いんです。
で、紋切り型で終わってしまう・・・と。
その文章をあとで読み返しても、書いた当時の自分の感情とかエピソードなど、全然思い出せません。

そういうことに、もどかしさをなんとなく感じていたので、目からウロコでした。

深く考えるっていうことは、普段から意識し続けてはじめてできるようになるんだと思います。

このブログで文章を書き続けることで、自分自身を発見する小さな旅に出かけてみようと思うのです。
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